ふたりの関係性が全編を通じての見どころだ。生田も、「女子カーストのトップに君臨している彼女に対して、ケイディは、最初は反発心を感じて『違う世界の人』って捉えていたのに、いつの間にか彼女に巻き込まれて仲間になり、仲間になってもまた衝突する。そういう関係性や、憧れと表裏一体の感情は探っていきたいと思います」とイメージを膨らませる。
レジーナを演じるのは、モデルとして、また舞台でも活躍している石田ニコル。彼女と行動を共にするプラスティックスのメンバーは、グレッチェンを松原凜子、カレンを松田るかが演じる。彼女たちの華やかな存在感にも注目だ。また、ケイディの同級生であるロック系少女・ジャニスに田村芽実、ゲイの男子・ダミアンに内藤大希、ケイディが一目ぼれするアーロンに小野塚勇人、数学オタクのケヴィンに中谷優心など、個性豊かな若手キャストが集う。彼らのパワフルな演技・歌が、観客を魅了するに違いない。
ブロードウェイでこの作品を鑑賞した生田は、「言葉はわからなかったけれどすごくワクワクした」そう。「女の子たちのキラキラやチャーミングさが、舞台のエネルギーとして渦を巻いたらいいですね。それと、女の子のブラックな側面もコミカルに描きたい。