くらし情報『博多座文楽で、いつもは端役の『つめ人形』が輝く!?』

博多座文楽で、いつもは端役の『つめ人形』が輝く!?

もうひとつの演目は『曲輪文章 吉田屋の段』(※文章は「文」+「章」の1文字)となる。「近松門左衛門の『夕霧阿波鳴渡』を原作に改作したものです。夕霧という大坂の有名な花魁と、大店の若旦那で二枚目ですが紙衣(紙で作った着物)を着ないといけないくらい落ちぶれている伊左衛門の二人の物語。この夕霧と伊左衛門のくどきがみどころです。全盛の花魁と、紙衣で落ちぶれている伊左衛門の対比がおもしろいですね。今回は私が夕霧をやらせていただいて、吉田玉男さんが伊左衛門を遣いますが、どちらも難しい役です」。

実際に文楽を観ると、とても人形とは思えないリアルな動きに驚く。立役と女形の違いはもちろん、表情までもが全く変わって見えてきて、命が吹き込まれていると実感する。
聞けば立役と女形は人形の持ち方が全然違うため、使う筋肉も変わってくるとか。「立役ばかりやっていると構えが固まってしまって、女形の構えができなくなるんです。まんべんなくやらないと体が固まってしまうというのはありますね。でもお客様の反応で全ては報われます。博多座のお客様は本当に熱くて、以前『三番叟』をやらせていただいた時に手拍子が起こったことがありました。

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