音月桂×阿久津仁愛が語るフランス式会話劇の激しさの魅力!
音月:激しい言葉の中に愛があるというか、互いを思い合う気持ちが感じられるんですよね。
――観客にとっては2人の会話は「わかる!その気持ち」という感じでしょうか?それとも文化の違いに驚かされる感じでしょうか?
阿久津:どうでしょうね、驚きはあるんですけど、日本人の僕らがこれをやる面白さも感じてもらえる気がしています。そう言う僕自身、きついこと言われるといつまでも気にしちゃうタイプなんですけど(笑)。
音月:私も「議論する文化」というのが自分の中にあまりなくて、どちらかと言うと丸く収めたがる「THE 和!」な人間です(笑)。だから意見を言うってエネルギーをものすごく使います。でも、演じながら信頼があるから言い合えるんだと感じるし、言わないのが優しさではないんだとも思います。観ている方にも「思っていることを伝えよう」と感じてもらえるんじゃないかと。
――音月さんは劇中の一篇で、宝塚退団以来、久々に“男役”を演じられるそうですね?
音月:宝塚を卒業してから10年も経っているので久々に演じてみたら喉が…(笑)。
男性役を演じることはもうないと思っていましたが、女優を経験して、以前の男役とはまた違った成長を見せられたらと思います。