くらし情報『鶴屋南北の悪の魅力をたっぷりと! 幸四郎が『絵本合法衢』で初役』

鶴屋南北の悪の魅力をたっぷりと! 幸四郎が『絵本合法衢』で初役

と話す。

また夜の部『絵本合法衢』は、四世・鶴屋南北による仇討狂言の傑作。五代目松本幸四郎での初演で、八代目と九代目も演じており、当代(十代目)の幸四郎にとっては縁の深い演目だ。演じる左枝大学之助は、大名多賀家の一門だが本家乗っ取りをたくらみ、重宝・霊亀の香炉を盗む悪人。諫める重臣・高橋瀬左衛門をもだまし討ちにし、配下の太平次と共に次々と人を殺め、冷酷無比に悪事を重ねてゆく。
「こんなに大きな作品の初役ということで、また新たな挑戦。緊張する気持ちはありますが、それをエネルギーに変えて取り組んでいければ」と幸四郎。
続けて、「父と祖父が演じた際の台本に書き込みが残っているので、それを参考にしつつ、別の演出も考え中です。
たとえば、太平次が殺される場面。これは入れようと思っていて、祖父もやっているのですが、見せ方が自分とは少し違うかなと思うので、どんな演出にするか練っているところです」と語る。

本作の魅力を、「左枝大学之助と太平次は徹底的に悪人なのですが、そんな彼らを中心に展開する、いわば南北の得意技を使ったお芝居だということ」と幸四郎は言う。「南北の描く“悪”、その魅力をとことん味わうのも歌舞伎の面白さだと思うので、お客様にはぜひ楽しんでいただければ」

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.