『背中』などのブロンズ像も「作家がどういう風に人を見ているかが一番現れるのが彫刻なのかもしれません。例えばモチーフが女性だったら、どういう女性が理想なのか。立体だからこそ、より意図を感じられそう」と着目していた。
そして、「ご覧になる方それぞれの見方を自分の主観が邪魔してしまわないように、でも情報はきちんと伝えることを意識」するようにしたのだとか。「皆さんに寄り添って、作品に流れている文脈、世界をお届けできることが音声ガイドの魅力。それに、私も絵についてけっしてすごく詳しいわけじゃありません。でも、行けば絶対に感じとれるものがあると思うので、とりあえず足を運んでほしい。心の潤い、栄養になりますから」と語ってくれた。
彼女の声と共に色鮮やかなマティスの世界を味わうこの展覧会は、東京都美術館で4月27日(木)~8月20日(日)まで開催。
上白石萌歌
2018年公開の映画『羊と鋼の森』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。数多くのドラマなどへの出演で今注目の若手女優。取材・文:金井まゆみ
「品川イルミネーション 2024」青い“海風”きらめく港南エリア、光の結晶が降り注ぐ広場