舞台美術愛が炸裂!リメイク版となる『虹む街の果て』開幕
そして、その中に舞台美術があると思うんです」とタニノ。「舞台美術を生き物のように捉えているんです。特にうちのカンパニーで作品を作ると、最長5年ぐらい国内外いろいろな場所を巡るのでずっとセットと付き合う。ものすごく重要なパートナーだと思っています。また、人間が年をとっていくように舞台美術も年をとっていくんですけど、色が飛んだり木がきしんだり、年をとったなりのいい味が出てきて、演技をするようになる。そういうところも含めて異常なぐらい“舞台美術愛”があるんです」。今回は「壮大な月日の経過を経た街」という設定から世界遺産の熊野古道をイメージしたと言い、前回の『虹む街』のリアルなセットを「緑化/苔化した」。そのペインティングをイベント化したところ未就学児も含め約200人が参加。
皆で壁や床、小道具などを塗装したそうで、タニノも「妙な統一感のある素晴らしい仕上がりになって、びっくりしました」と話す。また、本番前の開場時間に舞台美術を自由に歩き回れる試みを毎公演実施する予定だ。なかなかできない体験なので、思い切り世界観を楽しんでみよう。
公演は5/21(日)まで。
取材・文:五月女菜穂
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