今となればいい思い出なんですけどね、当時は結構しんどかった。でも一方で新しく入ってきたメンバーの才能に触れて『こういう表現もありなんだ』と教えてもらうこともたくさんあって......。D☆Dでの活動が確実に今の僕を形作っています」とも。
東山といえば、昨年ミュージカル『ミス・サイゴン』で大役のエンジニア役を演じた。かつて『エリザベート』のトートダンサーだった東山が、エンジニアとして帝国劇場に1人立ち名曲『アメリカンドリーム』を歌い踊る姿には感涙したものだが、東山本人も「D☆Dで培った経験が外の舞台でも通用するんだということを証明したくて。メンバーの励みにして欲しかったし、応援してきてくださったお客さんにも『応援してきてよかったな』と思ってほしかったから」と大役への挑戦の理由を語る。
D☆Dは本公演を機に“リフレッシュ期間”に入る。東山は「『希望への架け橋』という意味のタイトルの通り、これが終わりではなく、また大きなスタートになるような20周年の集大成の公演にしたい。
皆さんとこの20周年を祝いあいたいと思いますので、ぜひ劇場にご来場ください」と呼び掛けた。
公演は7月5日(水)まで。
取材・文:五月女菜穂