くらし情報『「体温を感じるような空間で」松本幸大らが名作に挑む』

「体温を感じるような空間で」松本幸大らが名作に挑む

本戯曲は4人家族の、ある夏の1日の物語。松本の言う通り、さりげない会話の積み重ねでそれぞれの内面を浮き彫りにするだけに、演者は細かな表現に心を砕くことになりそうだ。
「身体が弱くて詩に没頭するエドマンドは、僕とは全く違うタイプ。共感できるかというと難しいのですが、考えてみれば人間って、病気になったりつらかったりするとき、あからさまに顔や態度に出したりはしないですよね。エドマンドの態度もそういう状態の表れなのかなって」と松本は考察する。
彩輝も、「メアリーは息子が心のよりどころなんですが、心配が過ぎて自分を見失ってしまう。愛情って綺麗なだけじゃないし、それが“現実”なんだなと…」と真剣な表情に。「本当にね、なんとも言えない…」と考え込む松本に、「だから切ないよね」と彩輝。

「ただ、つらくてもやりきれなくても1日は過ぎる。その向こうにある“希望”を届けられたら」と話す松本の、まっすぐな瞳が印象に残った。

今回上演の劇場は、「すみだパークシアター倉」。舞台と客席の距離が近く、「お客様が俳優の体温を感じるかのような空間」(松本)、「初めてなので楽しみです」(彩輝)と口を揃える。ふたりの新しい表情が見られるのは、もうすぐだ。

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