くらし情報『倉持裕×杉原邦生『SHELL』が、熱い稽古を展開中』

倉持裕×杉原邦生『SHELL』が、熱い稽古を展開中

倉持裕×杉原邦生『SHELL』が、熱い稽古を展開中

KAAT神奈川芸術劇場プロデュースによる舞台『SHELL』の稽古が進んでいる。初日まで約3週間というタイミングで実施された稽古取材会では、石井杏奈、秋田汐梨をはじめとする俳優たちの、若々しいエネルギーをほとばしらせる姿が強い印象を残した。

長塚圭史芸術監督によって掲げられたKAAT2023-2024メインシーズンのシーズンタイトル「貌(かたち)」のもとに実現したのは、作・倉持裕、演出・杉原邦生という注目の初タッグだ。年齢も性別も違ういくつもの人生を、いくつもの顔をもって同時に生きる特異な人々が登場する摩訶不思議な世界を描くというこの作品。倉持と杉原という二つの才能がかけ合わさって、さて、どんな世界が生み出されるのか──。

この日公開された稽古は、冒頭から第3場まで。一人、また一人と現れて無造作に置かれた学校椅子に座っていく俳優たち。一人ひとりがその個性をもって、このドラマの担い手であることを表明しているかのようで、ワクワクさせられる。
教室での“告白”、突然学校に来なくなった松田先生のことや、この学校の問題について話し合う生徒たちの姿、突然鳴り響く非常ベルの音は、まさに“青春ファンタジー”の始まりらしい甘酸っぱい雰囲気だが、盲目の女性と隣人とのぎくしゃくしたやりとり、ビルから突然落ちてくるマネキン──と、観客に物語の焦点を探らせる時間は実にスリリング。

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