幸四郎・染五郎が<乱歩歌舞伎>で博多座初の親子共演!
2024年に開場25周年を迎える博多座。「二月花形歌舞伎」では、松本幸四郎と市川染五郎が博多座初の親子共演。演目は、江戸川乱歩の「人間豹」を原作にした『江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)』と、歌舞伎初上演となるユーモラスな舞踊劇『鵜の殿様』(うのとのさま)。父子ともに「思い入れが強い」という『江戸宵闇妖鉤爪』の見どころ、注目の親子共演について幸四郎が語った。
混沌とした幕末の江戸を舞台に、“人間豹”と呼ばれる半人半獣の殺人鬼・恩田と、明智小五郎の対決を描く『江戸宵闇妖鉤爪』。幸四郎の発案から10年、父・松本白鸚が演出を手掛け、2008年に初演された本作は、妖しくも耽美な世界観で<乱歩歌舞伎>と呼ばれ好評を博し、今回の博多座で3回目の上演。「インテリでモダンな新作歌舞伎を…とたどり着いたのがこの原作。勧善懲悪、絢爛豪華な歌舞伎とはまた違った世界観が特徴です」。
白鸚のスケッチから生まれたという人間豹の衣裳や、モノトーンの隈取、小道具、音楽、早替り、フライングなど、大仕掛けから細部にまでこだわった演出が見もの。かつて白鸚が演じた明智小五郎を幸四郎が、幸四郎が演じた人間豹(恩田)