人にたくさん迷惑をかけたほうが「善く生きる」を目指せるのでは、という仮説。
行き先は南イタリア。しかし、この旅行でなぜかワタクシ、予約した宿にたどり着けなかったり、空港付近で道に迷って飛行機に乗り損ねそうになったり、バスや鉄道の時刻を間違えたり、数え切れないくらいアホなミスをしまくったのです。
でもそのたびに、まわりのイタリア人が一緒に宿を探してくれたり(歩いている方向が全然違ったらしく島のおばあちゃんが車まで出してくれた)、空港までタクシーを呼んでくれたり、コーヒーをごちそうしてくれたり、すごく助けてくれたんです。
私たちはずっと「人に迷惑をかけるな」と教わってきたし、私も普段の生活ではそこまで他人をアテにしていません。仕事等で必要ならばもちろん頼るけど、それは仕事だし、悩み事を人に相談するのもちょっと苦手です。人に頼るのはダメなことだし、カッコ悪いことだと思っていました。
でも今回の旅行、変な言い方ですけど、たくさんの人に迷惑をかけるのがちょっと気持ち良かったんですよね。「助けて」って言ったら意外とみんな、普通に助けてくれます。
「困ったことがあってもけっこう何とかなるもんだ」と思いました。イタリアは発展途上国ではないし、このくらいは当たり前でしょうか? まあ考えようによってはそうだけど、「いざとなったら誰かが助けてくれる」