ひとりでいることの至福はこれからも大切に/誰に見せるでもない爪
第41回「至福のおひとりさま」
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(c)つめをぬるひと
私がSOLOの連載にお声がけ頂いたのは、おひとりさま期間を終えて数ヶ月ほどたった頃だった。
それまで、おひとりさまならではのエピソードが書けるくらいには、一人で何かをすることをひたすら満喫し、行きたい場所へ行き、たまには友人と飲み歩いたりして、自分の責任だけで動けることの“フットワークの軽さ”を武器に楽しんでいた。
一人でいることが好きなのは今も変わらなくて、この連載でも様々なことを書いてきたが、最も多く書いたのは、
・人と比べることがいかに生産性のないことか
・そもそも誰しもがおひとりさまである
ということだろう。割とベタなことを書いたかもしれない。
ちなみに、これを言っちゃ元も子もないが、誰にでも当てはまることだと思っている。
いくら一人で過ごしていようと、人と関わることには変わりない。
いろいろな人と関わっていると、それだけ本当にいろいろなことが起こる。
こういう人にはなりたくない、こんな人になりたい、そういう学びのようなものが自分を形成する。
私は来月引っ越しをする。10年以上一人暮らしをしていたのが、一人暮らしではなくなる。