一級建築士に聞く!LDKは「一体開放型」と「間仕切り型」どっちがいい?
このようにしている理由は2つあります。
まず1つ目は温熱環境という点です。
大きな空間を暖めるのではなく、暖かくしておきたい空間を限定するという考え方です。
そして2つ目は、このご家庭には猫や犬がいるため、彼らの行動範囲を一時的に限定するためです。
ダイニングやキッチンに料理を置いたときにいたずらされないよう、このような可動間仕切りが効果を発揮しています。
■ オープン?クローズド?理想のダイニングとキッチンの関係性とは?
今度はダイニングとキッチンの関係に着目してみましょう。
先に取り上げた施工例は「オープンキッチン」のスタイルでした。つまり、ダイニング、キッチン、そしてリビングとの間に間仕切りはありません。
こちらの家のキッチンを見てください。
写真を見るとダイニングに対してキッチンが対面しながらも、その領域に緩やかな区切りを設けて限定している「セミオープン」のスタイルです。
ダイニングとの関係を視覚的につなげながらも、キッチンでの作業範囲を意識させるという点ではこのような配置が使いやすいです。
もちろんキッチンを隠すこともありだと思います。
次にご紹介する物件では、キッチンとダイニングが間仕切りによって分離されています。