住宅ローンの「延滞率」って?「いくらまで借りられるか」で借りちゃダメ!
に変化してしまうと、将来的にその住宅ローンは「延滞」に陥る可能性があるのです。
■ 住宅ローンを延滞する割合
では、実際に住宅ローンを延滞する割合はどれくらいなのでしょうか?
MaCC / PIXTA(ピクスタ)
住宅ローンの延滞率を示した公的な統計資料はありませんので、今回は住宅金融支援機構の「平成29年度(2017年度) リスク管理債権」の数字から延滞率を算出してみたいと思います。
この「リスク管理債権」は、1.破綻先債権額2.延滞債権額3.3か月以上延滞債権額4.貸出条件緩和債権額、の4つに区分されています。
このなかで、実際に住宅ローンが破綻した1と、延滞が破綻につながっていく可能性が高い2、3を合計した債権額は637億円です。
2017年度時点での貸出元金総額は147,979億円となっていますので、これに対する上記債権額の比率は「0.43%」となります。延滞の定義や金融機関によって当然差異が生じますが、住宅ローンを「継続的に支払えなくなる」ことが延滞の定義だとすると、この「0.43%」を延滞率と呼んでいいかもしれません。
■ 実際にはもう少し高いかもしれない「延滞率」