意外と歴史は300年程度!私達の身近に潜む「確率」の起源とは
しかも発想の発端はギャンブル。2人の数学者に、ギャンブラーが賭けについての相談を持ちかけたことがきっかけだったというのですから、おもしろいですね。
■3回先勝のゲームを中断したときにもらえる金額は?
確率の基本的な考え方を説明する項目では、次のような挿話が紹介されています。
「花子と太郎がジャンケンをし、3回先勝したほうが100円をもらえるゲームの途中で、どうしても中断せざるを得なくなった場合、2人はそれぞれいくらもらえるのか」という質問です。
さて、花子が2勝し、太郎が1勝していた場合、いくらずつもらえるでしょうか?
正解は、花子が75円で、太郎が25円。シンプルな問題ですが、この解を導く考え方こそが、確率なのです。
■なんと確率には“4通りのアプローチの仕方”がある
冒頭の疑問に戻りますが、「明日、なにが起きるかわからないという不確実性を数理的に表現するために生まれた」のが確率なのだそうです。
そして確率を算出する方法論は、大別すると4通りあるといいます。
「サイコロ投げ」を例として、簡単にご紹介しましょう。
サイコロを投げて「1の目が出る確率」が6分の1だということは、誰でも知っていること。