音と味覚には意外な関係が!100デシベルの店では味がしない?
レストランで食事するとき、みなさんは料理の味、見た目、香りなどを感じていると思います。では音は?
『PRI』で紹介された最新の研究によると、料理に直接関係のない「音」も味覚の感じ方に影響を与えるというのです。100デシベルの音量では、味を感じにくくなるのだとか。一体どういうことでしょうか?
■音が大きい場所では味を感じにくくなる
オックスフォード大学で実験心理学を研究しているチャールズ・スペンス氏は、何年も音と味覚の関係について研究してきました。
「味と聞くと、ほとんどの人は甘さやしょっぱさ、香りや見た目、食感をイメージするでしょう。しかし、音を意識する人はません」
アメリカの食堂は、ここ10年ほどでどんどんうるさくなっているのだそうです。店内の音の大きさが100デシベルを超える店も少なくないといいますが、これは従業員が耳を痛める可能性のある音量です。そしてこの音量が、味覚にも影響を与えるのだというのです。
研究では、それぞれ大きい音と小さい音のホワイトノイズを聞きながら、そして無音のなかで、チップスとクッキーを食べる実験が行われました。
すると、大きい音を聞きながら食べた人は、塩味や甘みを感じにくかったという結果が出たというのです。