10分遅れのショー開始にも深い意味が!マジシャンの最強心理術
もっとテンポを落として話せば、相手はこちらのことばを待つようにもなるとか。そして、人と会話するときのペースをコントロールできるようになるわけです。
■相手を自分のペースに乗せよう
マジシャンである著者はいつも、定時より遅れてショーを開始するのだといいます。
なぜなら、「相手を待たせることができる人間が場の主導権を握る」ということを理解しているから。
事実、ブロードウェイのプロデューサーも、観客の期待を高めるため、わざと10分遅れでショーをはじめるのだそうです。
商談でも同じで、待たせる側の人間は、相手の心理に、これから起こることへの期待を膨らませることができるもの。
いいかえれば、人を待たせるとき、こちらは優位に立っているということ。
■自分のペースを知るとうまくいく
ちなみに著者は、アップテンポのダンスミュージックがかかっているパーティーで仕事をしたことがあるそうです。
しかしその音楽は自分のスタイルとはかけ離れたものだったため、無理をしてその音楽に合わせてペースを上げても、よい演技はできないと感じたのだといいます。そこで、どうしたか?
驚くべきことに、あえてゆっくり落ち着いて演技をしたというのです。