10年で3割が死亡!立って3分後のめまいは深刻な病気のサイン
イギリスの報道機関『The Telegraph』を参考に、最新の研究を詳しく見ていきましょう。
■遅延性めまいの54%は変性疾患予備軍
これは、平均年齢59歳の165人を対象に行われた10年間の追跡調査で分かったもの。
調査対象となった165人のうち、この種の遅延性めまいの症状が見られたのは42人。そのうちの29%が、その後10年の間に死亡したというのです。
いっぽう、めまいの症状がなかったのは75人で、そのうち10年の間に死亡したのは9%。その差は歴然です。
さらに、この遅延性めまいをたびたび感じる人のうち31%がパーキンソン病やレビー小体型認知症といった変性脳疾患を患っているということもわかったのです。
このめまいがなく変性疾患を持つ人の割合が8%ということを考えると、こちらも見過ごすことのできない数字です。
また、今回の研究では、この遅延性の起立性低血圧を患う人の半数以上にあたる54%でさらに深刻な病が進行しているということもわかりました。それらの病気は変性疾患のリスクを増大させるもので、やがては死のリスクも増大させます。
■早期発見・早期治療をするためには……
研究を行ったハーバード・メディカル・スクールのクリストファー・ギボンズ博士は、「この研究は、立ち上がってから3分後以降に起こる遅延性の起立性低血圧に注目した最初の研究です。