コカ・コーラがドリンクマシンで100種類の商品を提供する理由
しかし従来のドリンクマシンでは、拡大するブランドポートフォリオに対応することは不可能。コーク・ゼロからミニッツメイドのレモネードまで、多様化するニーズに応える必要に迫られることになりました。
■ドリンクマシンは100種類から選べる
そこでコカ・コーラ社は、何度もプロトタイプを作成したのち、選択肢を重視したバージョン1.0のドリンクマシン「フリースタイル」を開発。
70種類の低カロリー飲料を含む合計100種類以上の選択肢を提供できるドリンクマシンを生み出したのです。
高濃縮溶液の入ったカートリッジを利用するため、従来のように重い原液の袋を輸送する必要もなし。
カートリッジは使いやすいので、誰にでもプリンターのインクと同じように手軽に交換可能。
そればかりか、ウェブと結びつけて新製品の販売を加速させ、顧客がなにを本当に望むかを迅速に学べるようにしたのだそうです。
またフェイスブックにフリースタイル専用のページを立ち上げ、ファンとオリジナルドリンクのレシピを共有できるようにもしたのだとか。
そして、これらの方法の成果は、予想をはるかに上回ったのだといいます。
フリースタイルを知る消費者の約3分の2は、食事をする店や映画を観る場所を決めるとき、フリースタイルがあるかどうかで選ぶというのですからかなりの効果。