スマホは第二の鏡?新しいテクノロジーで変わる私たちの日常生活
究極的には人間や動植物の活動すべてをデータ化していくことになる可能性があるので、IoL(Internet of Live)でもあるといっていいほど広がりを持っているそうです。
たとえばドアとライト、冷蔵庫がネットに接続され、データを計測するだけでも、自分がいつ帰宅して電気をつけたか、何時に電気を消して眠りについたか、などが明らかになるということ。
私たちの行動がより詳細に、多面的にデータ化されていくわけです。
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こうして上辺をさらってみただけでも、私たちが生きる時代のスピード感を実感できるのではないでしょうか?
そして、そんな時代だからこそ、自分のデータに翻弄されるのではなく、それを使いこなすことが大切だということです。
ビッグデータ時代について深く考察すべきタイミングは、すでに訪れているといえるでしょう。そういう意味でも、本書には読むべき価値があると思います。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※酒井崇匡(2015)『自分のデータは自分で使う マイビッグデータの衝撃』星海社