海外35ヶ国でも流行中の「シンプル生活」に潜む危険な落とし穴
面倒くさがりの人のなかには、片づけをする際に、どれがときめくか検証することすら面倒だと感じてしまう人もいるようです。
「ゲームのリセットボタンのように、すべてリセットしてしまおうとするのは危険です。やはり面倒でも、いま取り組むべき問題はなんなのか、しっかり考えましょう」(吉島さん)
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片づけることは、自分の人生と向き合うこと。自分の感覚を大事にするのはもちろん必要ですが、安易になんでも捨ててしまうだけだと、結果的には同じことを繰り返す可能性があります。片づけは、あくまで自分の生活を快適にするための通過点。自分の人生になにが大切なのか、見極める機会にしたいですね。
(文/宮本ゆみ子)
【取材協力】
※吉島智美・・・1969年福島県生まれ。ホームオーガナイザー、2級建築士。
ワイズスタジオ建築設計事務所取締役。NPO法人日本プロフェッショナルオーガナイザー協会理事長。
住宅設計のかたわら始めた片づけアドバイスで、片づけは収納スペースの問題だけではないと気づき「片づけのプロ」に転身。住み手に合ったノウハウを提案することで「モノ」「思考」「感情」の整理をサポートしている。『大切なモノだけと暮らしなさい』(青春出版社)など、5冊の著書がある。
【参考】
※吉島智美の「大切なモノと、自分らしく暮らす」