数字の暗記には価値がない!数字に強くなるために真に大切なこと
と感心してしまうかもしれません。しかし現実的に、こういうことに大した価値はないのだと著者はいい切ります。
具体的にいえば、「日経平均が『2万210円』と正確におぼえるよりも、「15年ぶり、2万円超え」と理解した方が役に立つという考え方です。
「数字に強くなる」とは、数字そのものを正確におぼえることではなく、「数字がなにを伝えるか」を正確に把握できることが大切なのだということ。
たとえば商売をしている人が、数字の意味を把握できていないためにケタで間違えたとしたら、大変なことになります。そしてもちろん、ビジネスパーソンでも同じことがいます。
では、どうしたら数字に強くなれるのでしょうか?
答えは勘案で、「基本数字」、つまりスタンダードをおぼえればいいのだと著者は記しています。
■基本数字を覚えることで数字に強くなる
例を挙げましょう。
近年、外国人観光客が急増しており、2014年は1,341万人になったのだそうです。日本の人口比で見れば、1割に達する数字。とはいえ、これを「すごい」というのは単純すぎると著者はいいます。
なぜなら、たとえばフランスへの観光客は8,300万人と、日本訪問客よりはるかに多いから。