数字の暗記には価値がない!数字に強くなるために真に大切なこと
よくいわれるように数字は嘘をつきませんが、スタンダードを知らなかったり、ケタを間違えたりすればいとも簡単に騙されてしまいます。
しかし、数字で騙せるのは、ものを知らない人たちだけ。数字を正確に判断できる人の前では、どう取り繕っても嘘はつけないと著者。
だからこそ重要なのは、「数字で嘘をつく者は、数字によって復讐される」という考え方。
数字の怖さをきちんと理解し、数字をきちんと理解することがなにより大切だということです。
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個性の強い作家ではあるので、その主張の強さに抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし先輩の言葉を冷静に受け止めることは、少なくとも無駄にはならないはずです。
ビジネスパーソンとしての基礎体力を強化するという意味でも、素直な気持ちで読んでみる価値はありそうです。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※川北義則(2015)『20代の君たちへ これだけはやっておきなさい』KADOKAWA