真似すれば10倍速で夢が実現できる!孫社長の「目標の立て方」
「○月×日に、A社とのジョイントベンチャー説リスについて記者発表する」
たとえばこんなふうに、いきなり決めてしまい、記者発表の会場になるホテルを予約してしまうのだそうです。
まだA社との交渉が継続中であるにもかかわらず、だといいますが、孫社長がそう決めたからには、交渉担当者たちは期日までにA社との間で条件の合意を取りつけようと奔走することになります。
なぜ孫社長は、こうしたことをあえてするのでしょうか?
つまり、人と会う予定や発表の日程といった、絶対に動かせない「小さな目標」を設定することによって、実現までのスピードが大幅にアップするわけです。
社内の人たちは大変でしょうが、目標を最速で実現するには非常に効果的な手段だったと著者も認めています。
*
こうした事実を明かされると、改めて孫社長の力量が際立って見えます。しかしこの話も含め、本書に書かれていることの大半は、多くのビジネスパーソンが応用できることでもあるはず。
そういう意味で、読んでおきたい一冊。特に、気持ちを引き締めたい年の初めには最適です。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※三木雄信(2015)『夢を「10倍速」で実現する方法』PHP研究所