くらし情報『日本人の平均貯蓄額1209万円は本当?統計データの正しい見方』

2016年3月30日 20:00

日本人の平均貯蓄額1209万円は本当?統計データの正しい見方

次に注意するべきポイントがあります。この調査結果からは、こんな事実もわかるのです。

「金融資産を保有していない世帯が約3割にのぼる」

要するに、貯蓄が0円の世帯が、全体の30%もあるということになるのです。ちなみに年代別に見ていくと、次のような数字になります。

20歳代・・・36.4%

30歳代・・・27.8%

40歳代・・・35.7%

50歳代・・・29.1%

60歳代・・・30.1%

70歳以上・・・28.6%

こんなに貯蓄がない世帯が多いのに、なぜ平均の貯蓄額が1,200万円を超えるのでしょうか?

■中央値で見ると年代別貯蓄額は大きく変わる

その点を明らかにするため、「中央値」という数字にも登場してもらうことにします。

今回の調査の中央値は、「400万円」

平均貯蓄額は「1,209万円」、貯蓄額の中央値は「400万円」。
ん?この中央値っていったいなんなのでしょうか?

中央値とは、調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(まんなか)に位置する世帯の金融資産保有額のことです。

たとえば、自分の金融資産保有額が中央値(下の例では400万円)

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