幸福度の標準偏差が1位!ブータンの人々が日本人より幸せな理由
ブータンは、国として伝統織物の保護と発展につとめているそうです。職人になるための技術を学ぶ費用は国が負担してくれるとか。
そういった国からの後ろ盾が、織物職人(多くは女性)の誇りを育てるのだと想像できました。それはそのまま、着る人にも受け継がれていくのでしょう。
何着も新品の洋服を買える幸せとは、まったく異なる幸せなのかもしれません。
■形のないものがブータンの人々の幸せ
ブータンの人々の日常に、空気のように自然に存在するもの、それは祈りの習慣です。ブータンのどの家庭にも祭壇があります。
日本人も、特に宗教心がなくとも、神社があればお参りしますが、お賽銭を投げて祈る内容は、個人的なことがほとんどですよね。ブータンの人々が祈るのは、個人よりも家族のため、もっといえば、家族よりもすべての人のためなのだといいます。
館内で流れている映像のなかで、人々へのインタビューが見られます。
「あなたにとって、セムガェな(心地よい)ときとは?」という質問に対し、返ってくる答えは、「親友と会うとき」、「祈っているとき」、「娘と一緒にいるとき」などなど、どれも形のない事柄ばかりです。