ポケモンGOで賠償金が9500万円!ながらスマホの悲惨な事故
2013年7月、神戸地裁は男子児童の母親に対し、監督不行き届きを理由に9,520万円の損害賠償を命じる判決を下しました。加害者は個人賠償責任保険に加入しておらず、その後加害者の家庭は自己破産に追い込まれたということです。
損害賠償の金額が9,250万円と高額になったのは、被害者が寝たきりで介護が必要な状態となり、治療費や休業補償、慰謝料だけでなく「将来の介護費用」も発生したため。
吉野慶弁護士の『時事法律コラム』によると、2013年時点での判例でその費用は「家族介護で1日当たり8,000円程度、職業介護人の場合には1日あたり1万5,000円~2万円程度」に平均余命すべての期間を掛けた金額となっています。
こう考えると、死亡事故よりも、障害が残って要介護の状態になったほうが賠償金額は大きくなる理由がよくわかります。
■この夏は自転車事故が多発する可能性が高い
警察庁の調べによると、携帯電話やスマートフォンを使用しながら自転車を運転する「ながら運転」による人身事故は、過去5年で800件を超えました。このうち4件は死亡事故であり、遮断機の降りている踏切に侵入して電車にはねられるなど、いずれも自転車が被害者になったケースです。