95%の女性が犠牲に!エジプト「女性器切除」の残酷すぎる実態
一応、「お産を軽くするため」という意図もあるようですが、実際アフリカ諸国の出産時の母子死亡率は著しく高くなっています。
WHO(世界保健機関)・ユニセフ(国連児童基金)・UNFPA(国連人口基金)が2003年に共同発表したデータによると、サハラ以南のアフリカに暮らす女性の16人に1人が妊娠・出産時に亡くなっているのです!
この数字は、先進国の175倍です。すべてが女性器切除の影響とは言えませんが、一因であることは確実です。
今回、衝撃の実態を明らかにしたエジプト当局の調査は、15~49歳のエジプト人女性を対象に2000年に行われました。
その多くは9歳から12歳、初潮を迎える前に施されています。中でも、都市部以外の地域で特に多く、95%の女性がこの悪しき習慣の犠牲になっていると考えられます。
性器を切り取ること自体、大きな弊害を伴う危険な行為ですが、問題はそれだけではありません。施術環境の劣悪さも、健康被害の一因となっています。
3分の2以上は、医師資格を持たない土地の助産婦などがカミソリなどを使って不衛生な環境で行います。
親族の女性によって押さえつけられ、麻酔も使わず行われるケースがほとんどで、施術中に大量出血や感染症で死亡するケースもあります。