テレビを1時間見るごとに「11%も」いじめられる確率上がる?
とパガーニ氏は主張します。
自分が話し、相手が聞く。相手が話し、自分が聞く。お互いに目を合わせてアイコンタクトを取ることが、最強のコミュニケーション方法なのです。
その訓練の時間を奪うテレビやバーチャルの世界に没頭してしまうことは、幼少期の子どもにとっては弊害でしかありません。
■テレビ1時間でいじめられ率が11%アップ
パガーニ氏たちは、991人の女の子と1,006人の男の子への追跡調査を行いました。
子どもたちの幼少期にフォーカスし、生後29ヵ月時点でのテレビ(DVDを含む)視聴時間について、両親に聞き取り調査をしたのです。内容は子どもたちの振る舞いにまで及びましたが、なんとテレビを見ていた子どもたちの方が、高い衝動性と攻撃性を持っていることがわかったのです。
そして子どもたちが6年生のとき、本人に「他の子どもたちがどれくらい自分の悪口をいうか」など、いじめについての調査をしました。その結果、意味もなく押されたり、暴力を振るわれたり、からかわれたり、嘲笑される、などさまざまな被害が浮き彫りになったそうです。以上のデータを併せた結果としてわかったのは、子どもが幼少期に1時間テレビを長く見るごとに、中学校で感じる「いじめられている」