テレビを1時間見るごとに「11%も」いじめられる確率上がる?
という意識が11%も増加すること。
個々の子どもの振る舞いや認識能力、家族の特徴(たとえば収入、家族構成と両親との関係性)を考慮しても、上記の内容はゆるぎない事実でした。
■しかしテレビは負の要素ばかりではない!
一方、ヴァージニア大学の教授であるパトリック・トラン氏は、テレビには負の要素ばかりではなく、学習経験としてのプラスの要素もあると次のように主張します。
「パガーニ氏の研究結果は、子どもをいじめから守るための策として、親にテレビの視聴時間を制限させることにもつながりかねません。学習としてテレビを役立てることができれば、いじめの増加のような弊害はむしろ減らすことができるかもしれません。
子どもたちをいじめから保護する最良の方法のひとつは、彼ら自身の興味を伸ばしてやることです。スポーツ、音楽、なんでもよいのです。なにかひとつ得意なものや興味が持てるものがあれば、それは彼らの力になり、いじめから身を守る術にもなります」
パガーニ氏も、親たちにテレビを制限するよりも、子どもたちのことを思いやってさまざまな体験をさせてやり、感じさせることを望んでいます。
知識は力。メディアを問わず、正しい知識を子どもに与えていくことが、大人にできることなのではないでしょうか。