アジアの街をゆく 〜カンボジア カンポット&ケップ 前編〜
なぜかオブジェが多い。白い人魚の像は人気スポットのようで記念写真を撮るカメラマンが待機していた。いつも思うのだがカンボジアもスマホが普及している昨今、記念写真を撮る人はいるのだろうか?と思ってみていると、お坊さんのグループが撮影してもらっていた。
海岸沿いにはシーフードのレストラン多くあったが、平日の昼間ということもあり閑散としていた。バイクを止めるとあちこちから呼び込みの声がかかり、誘われるままに席に着いた。日除けの屋根があるだけといった感じだが、小上がりにはハンモックが吊されていてローカルのお客さんが気持ちよさそうに揺られていた。本来は名物のカニを注文すべきなのだろうがエビにした。カンポットの特産品の生胡椒で炒めたシンプルなものだが、素朴なレストランで食べると何故か特別に美味しく感じてしまう。
あまりにものんびりとした雰囲気で時が経つのを忘れてしまう。食事の後、ハンモックに揺られたらどんなに気持ちいいだろう。海に沈む夕陽を見ながらビールを飲んだら… と後ろ髪を引かれる思いでケップを後にした。
丘の緑と海の青とのコントラストがきれいな町だ
人気の撮影ポイント?記念撮影していたお坊さんたち
ケップの目印?大きなカニのオブジェ
特産の生胡椒とエビの炒め物
(text & photo : 中島貴義)
熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」
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