スタジアム建設ラッシュの東南アジア各国、その理由とは…
その「幻の大会」へ向けて建設されていたのが、プノンペン・オリンピックスタジアムだった。
一方のシンガポール・ナショナルスタジアムは、今年開催された東南アジア競技大会のメイン会場として昨年完成したばかり。総合スポーツ・娯楽施設「シンガポール・スポーツハブ」を構成する施設のひとつとなっている。世界最大の開閉式ドームスタジアムとしても注目されており、同エリアに水泳競技場や室内アリーナ、ウォーター・パークや商業施設なども併設されている。総事業費は、約13億シンガポールドル(約1170億円)が費やされた。
東南アジア各国におけるスタジアム建設の背景
今、東南アジアでスタジアムが次々と生まれているのには、もう一つ背景がある。経済の成長とともに、各国のサッカーリーグが一気に盛り上がり始めているためだ。近年、世界で最も多くの日本人選手がプレーする海外リーグとして脚光を浴びているタイリーグを筆頭に、ミャンマー、カンボジア、ラオスなどもここ数年で国内リーグが形をなしてきた。
タイでは現在、東南アジア最強のクラブとして日本でも知られるようになったブリーラム・ユナイテッドのニュー・アイモバイルスタジアムを筆頭に、近代的なハードを備えたスタジアムが急増中。