世界一長いバレルへの挑戦!ロンボク島「デザートポイント」に挑む
また朝のような後悔をしてはいけない……。
「いま、入ろう!」
海の中から見る大迫力の波
もう迷いはなかった。新調したピンクのヘルメットをかぶり、ストラップをきつく締める。
「よろしく頼んだよ、私の頭を守っておくれ」
そしてデザートポイントの波の割れるピークへパドルした。海の中から見るデザートポイントの波はさらに迫力がある。
著者撮影
しかし、ここは世界のエキスパートが集まるデザートポイントである。そうそう簡単に波を取れるわけがない。
テイクオフしようとするが、さらに奥からオーストラリア人サーファーが波に乗ってくる。
「ダメだ……。こんな上手い人達の中で波がとれるはずがない。」
ときおり運よくセットの波が私の前にやってくるも、他のサーファーに前乗りされてばかりである。
結局いい波には1本も乗れずに夕暮れを迎えてしまった。
著者撮影
デザートポイントは大きなウネリが必要で、ウネリの方向にも敏感なため、次の日には波がなくなってしまうこともしばしばである。
「明日も波は残ってくれるだろうか。こんな形でバリに帰るのは心残りだ。」
その夜は悔しくてなかなか眠りにつけなかった。