2023年11月22日 08:10
幼いころに出て行った母から「会いたい」⇒父「絶対に会いに行くな!」制止を振り切って母に会いに行った結果
隠されていた真実とは?
数日後、母と会っていた私に、父からメッセージが届きます。
「母さんのところには行くな! 今すぐ帰って来なさい!」
「帰るわけないでしょ」
「え?」
私の冷たい返信に混乱する父……。
母の口から知らされたのは、父が実の父ではなく、母の弟=叔父だったという真実でした。実父は私の生後すぐに亡くなり、経済的に大変だった母はやむなく家を出たこと、祖父母は頼りにならず叔父が私を引き取ったこと……叔父は、当時付き合っていた彼女とも別れ、今も私の面倒を見ているためひとり身で、本当は迷惑だと思っていること……。
実父ではない人に迷惑をかけてまで面倒を見てもらうことはできない。それならずっと会っていなかったとはいえ、本当の母のところに行ったほうが叔父も自由になれる……。だから私はもう帰れない、そう思ったのです。
本当に大切な家族は…
しかし父、いえ、叔父は、自分の意志で私を育てることにしたのだと伝えてくれました。初めは、小さい私を置いていった姉や、それを許した祖父母への怒りの反動もあったのだとか。けれども育児をしながら、少しずつ成長する私を見て喜びを感じ、本当の父娘のようになれて最高に幸せだと思っているということも。