2023年9月3日 22:10
「生きていくには…」戦後、地主の家に多くの女性が行っていた訳 #親に捨てられたおばあちゃんの話 56
2児の母であり、インスタやブログでエッセイマンガを連載しているゆっぺさんが、尊敬する祖母・キヨさんの壮絶な人生をつづったマンガです。
日本海軍は壊滅状態でしたが、キヨさんたちは学校で毎日のように「日本は勝ち続けている」と聞かされていました。そんなある日、畑にいたキヨさんは家に帰ってラジオの放送を聞くように言われました。それは終戦の知らせでした。
★前の話
食べ物をもらう代わりに…
キヨには放送の内容はわかりませんでしたが、養母から「戦争が終わった。日本は負けたんだよ」と聞いて敗戦を知りました。学校では、戦争に負けたら虐殺されるか奴隷にされると教えられていたので、恐ろしさで身がすくむ思いの半面、戦争が終わってホッとした気持ちもありました。
そんなある日、戦争で未亡人となった女性たちの多くがある場所に……。
こんにちはゆっぺです。
ある日キヨは、未亡人となった女性たちの行動に違和感を覚えました。
近所にすね吉さんという裕福な地主がいたのですが、多くの女性たちがすね吉さんの家に出入りしていたのです。
よく見ると、すね吉さんの家から帰る女性の手には食べ物が。
キヨが「食べ物を分けてもらってるんだ」