ヘルスリテラシー6カ国調査「日本人は全体的に他国より低め」の結果に
と定義していますが、この認識を持つ回答者は日本が最も少なく、25.2%でした。
一方で、日本は「寿命を延ばしたい」人は最も少なかった(19.4%)ものの、各国とも「健康寿命を延ばしたい」人は半数を超え(日本:51.2%)、両者の差が最も大きかったのは日本という結果になりました。
デジタルツールを使って健康状態を把握しているかを聞いた質問でも、日本は39.2%と最も低い結果に。
受診時に医療関係者と対話ができているという自信のある日本の生活者が4割以下という結果も他国と比べて低く、治療方針の決定における、主体的関与の意識も6か国中最も低いことが明らかになっています。
理想とする人生のために必要な行動を中長期的に考える京都大学大学院医学研究科健康情報学の中山健夫教授は、「『ヘルスリテラシー』というと、少し難しく聞こえるかもしれません。健康・医療情報を理解して活用する力はもちろん大事ですが、『自分が大切にしていること』を理解し、理想とする人生のために必要な行動を中長期的に考える力も大切なポイントです」と語ります。
健康・医療においては、「目の前に起きている事象・状態」に対処することは確かに重要ですが、「自分はこうありたい・あるべきだからこの事象・状態を変えていきたい(またはこのままでいい)」