【子育てパパ・ママのための、お金の習慣】生命保険のぜい肉をそぎ落とす 3つのステップ
[STEP2]成長とともに死亡保障を減らす
死亡保障タイプの生命保険は、万一のことがあった場合に遺族の生活が困らないように入るものです。必要な死亡保障額はパートナーの平均余命や子どもが社会人になるまでの期間等によって変わります。基本的には、いちばん下のお子さまが生まれたときが死亡保障のピークです。その後、成長とともに備えておくべき死亡保障額は減っていきます。
しばらく死亡保障の見直しを行っていないという場合は、必要保障額(適切な死亡保障額)の試算を行ってみましょう。ファイナンシャルプランナーに依頼するのが確実ですが、必要保障額を試算できるシミュレーターをホームページに設置している保険会社も増えています。3年ごと、5年ごと等、定期的に必要保障額をチェックする習慣を身に付けておくといいですね。
[STEP3]比較する
保険のダイエットに成功していて「削れる保障はもうないわ」という人でも、同タイプの他社保険の保険料の試算をしてみると、さらにリーズナブルな保険が見つかるときがあります。掛け捨てタイプの定期保険、収入保障保険、終身医療保険等の場合はその傾向が高いので、ときどき見積りをとって見比べてみるとよいでしょう。
たとえば、32歳男性Aさんが2年前(30歳)に入った終身医療保険(入院日額1万円、終身払い)を見直そうと、保険市場の比較サイトで保険料を試算した結果が表です。オプションの保障が各社で違うので単純な保険料比較はできませんが、2歳年齢が上がっているにもかかわらず、2年前より保険料が安くなる終身医療保険がこれだけあるのです。表で、保険料がもっとも低い丙社の保険料と既存の保険料の差は月額182円。1年間で2,184円、80歳まで継続したとすると10万9,200円の差になります。1ヶ月で考えるとコーヒー1杯分程度の違いですが、ちりも積もれば山となる。長生きするほど、その差が大きくなりますね。
余談ですが、表の甲社はAさんが現在加入している保険会社です。2013年に新商品を発売したことにより、このような逆転現象が起きています。終身医療保険の場合は入院期間の短期化等の影響で、定期保険や収入保障保険は長寿化等の影響で、以前よりも保険料水準を低めに設定した新商品を出している保険会社は増えています。