芝浦工業大学の学生が発案 桐製品のクラウドファンディングを開始 明治元年創業の老舗桐箱専門店とコラボレーション
芝浦工業大学と連携協定を結ぶ東京東信用金庫の取引先企業8社とともにデザイン演習・商品開発が行われました。
勝山さんと有馬さんの出したアイデアを、箱義桐箱店の戸張さんが技術対応可能か検討し、板の厚さの調整など、ブラッシュアップや試作品の製作を重ねました。
打ち合わせの様子
■桐の特性、デザイン、コストのバランスの難しさ
左から 橋田教授 戸張さん 有馬さん 勝山さん
桐は非常に軽い木材です。眼鏡ケースのデザインの際、「桐なら持ち運べるし、失くす可能性が減る」と、勝山さんは考えました。取り出しやすさや見栄えに影響するため、蓋の角度の微調整を重ねました。
また古来より、琴などの和楽器には優れた音響効果のある桐が使われてきました。有馬さんは、現代の音楽プレーヤーであるスマートフォンを結び付けて、スピーカーを発案しました。
さらに、桐の持つ高い調湿効果はスパイスケースに最適でした。どの作品も試作を何度も重ね、機能性の担保とコストのバランスを意識しました。
■桐箱専門店の老舗が抱く、「桐を日常使いしてほしい」思い
桐には長所が多数あり、現代ではタンスなど、高級品として使用されるのが一般的です。