2022年3月16日 12:30
緑間 玲貴 新作バレエ「御佩劍」を再演出 能楽とバレエ 国立能楽堂で魅せる新旧の伝統美
(秘儀古謡)の音楽性と大和文化「能楽」の舞踊スタイルなど、日本国内の出自の異なる文化の要素を織り混ぜ、「バレエ」という型でまとめ上げています。どちらもバレエと同じように500年から600年の歴史を持ち、我が国が育んだ表現手段です。
この度、既発表作品「御佩劍」の特別演出版を能楽の殿堂「国立能楽堂」において上演いたしますが、出演者とスタッフ一丸となり、能楽の深淵な世界に学び、尊敬を込めて作品の別の一面をお届けできることを嬉しく思います。
バレエダンサーが国立能楽堂の舞台に立つことも、稀なことでありますが、既に劇場で作品をご覧になった方は、同じ作品の別表現スタイルをご覧になることでしょうし、はじめてご覧いただく方も我が国が持つ表現スタイルの多様性に驚かれると思います。皆様のご来場を、国立能楽堂でお待ちしています。
倭比賣命(ヤマトヒメ)役 関 直美(シテ方 宝生流 能楽師)
【新作バレエ「御佩劍」について】
「御佩劍」(みはかし)は全10章のバレエ作品で、古事記の「ヤマトタケル伝説」をベースに、「分断か、調和か」というテーマを掲げ、現代社会を風刺しつつ、現代に生きる人々の「今」を問う。音楽の一部には沖縄文化の成り立ちを知る上で希少な国内第一級史料であり、琉球最古の文学【おもろさうし】を起用しました。