2022年7月28日 14:00
宝石が持つ美しさの再現に挑戦した52年京セラの人工宝石「クレサンベール」について
の想いから、ラボグロウン宝石の製造に着手しました。
京セラは半導体セラミックの結晶技術を応用し、1975年のエメラルドに始まり、現在ではサファイアやルビーなど、14種のラボグロウン宝石を展開しています。
京セラのラボグロウン宝石
■ラボグロウン宝石のエシカルという新しい価値
「エシカル」とは、「倫理的な」という意味です。商品がどのように作られ、流通しているのかを十分確認し、環境や社会に配慮した地産地消、フェアトレード製品の購入を「エシカル消費」といいます。
ではなぜ、今、エシカル消費を背景にラボグロウン宝石が注目されているのでしょうか。
その理由は製造方法にあります。
一般的に天然宝石は、しばしば地下30mで手掘り採掘されることもあり、過酷な労働環境であることが危惧されている面があります。また、限られた良質な資源をめぐって、地域間の対立、抗争が起きることもあるといわれています。
一方、京セラでは、再結晶技術を用い、最高の天然宝石の生まれる過程を京都伏見事業所(京都府)内に再現し、危険な採掘が不要な原鉱石を使ってラボグロウン宝石を製造しています。純度が高い京セラのラボグロウン宝石は、天然のものと化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがありません。