くらし情報『オランダ絵画の特別展「マンハッタン・マスターズ」マウリッツハウス王立美術館で開催 ニューヨークのフリックコレクションから10点を展示』

2022年9月28日 12:00

オランダ絵画の特別展「マンハッタン・マスターズ」マウリッツハウス王立美術館で開催 ニューヨークのフリックコレクションから10点を展示

(1658年作)は今回の特別展のハイライトです。特別展に出品される絵画作品の中でも最大の大きさ(134×104cm)で、生涯レンブラントが描いた40点余りの自画像の中でも傑出した作品です。レンブラントがこの自画像を描いたのは52歳の時で、彼の人生の苦難の時期と重なっています。その2年前に破産を経験し、自身のコレクションと住居兼アトリエを競売にかけられ、そして引越し。そんな最中に描かれたこの自画像で彼は、オリエンタルな紋様の入った時代遅れの16世紀の衣装を身にまとい、まるで、自分を過去の遺物と自嘲しているかのようです。画家としての帽子やパレットは描かれていませんが、金糸を紡いだローブには意味があります。
ヤン・ゴッサートやルーカス・ファン・レイデンなどの16世紀の高名な画家たちが競って金色のローブを纏っていたという事実をレンブラントは、カレル・ファン・マンダーの著書「画家の書」を読んで、当然ながら知っていたのです。

■2つの国際的な絵画コレクション
フリックコレクションとマウリッツハウスは長年に亘り協力関係を築いてきました。
マウリッツハウスが改装工事で閉館中の2013年には、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」

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