くらし情報『自動車製造現場で車体を傷つけずに溶接部寿命が測定できる手法をイノベーション・ジャパン2022で公開』

2022年10月13日 12:15

自動車製造現場で車体を傷つけずに溶接部寿命が測定できる手法をイノベーション・ジャパン2022で公開

工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の小川 雅 准教授(機械システム工学科)は、自動車のスポット溶接部の寿命評価に関する研究を進めており、10月4日から31日までオンライン開催される「イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online」(主催:国立研究開発法人科学技術振興機構、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)にて公開しています。

自動車製造現場で車体を傷つけずに溶接部寿命が測定できる手法をイノベーション・ジャパン2022で公開

小川 雅 准教授による、ひずみデータを利用して部材全域の残留応力を導く手法(イメージ図)

この技術は、自動車製造現場で多く利用されているエックス線回折装置を用いて、抵抗スポット溶接部全域の3次元残留応力について、車体を傷つけることなく推定できます。エックス線回折法では部材表面のみの計測に限られ、中性子回折法は専用施設での計測となり現場ではできません。小川准教授による手法では、製造現場でどんな深さでも内部の非破壊評価ができます。スポット溶接部の3次元残留応力を現場で非破壊に評価できれば疲労強度がわかるため、十分な安全性を確保しつつ、車体の軽量化を図ることが可能となります。部材表面のひずみを計測し、その値から部材全域の残留応力分布を推定します。

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