くらし情報『工学院大学、ホタテ殻廃棄物を活用したコンクリート部材を開発 炭素固定性に着目、CO2削減への貢献を目指す』

2022年11月29日 14:00

工学院大学、ホタテ殻廃棄物を活用したコンクリート部材を開発 炭素固定性に着目、CO2削減への貢献を目指す

田村教授は、貝殻と、水や水硬性物質粉末を含む配合物を一定の割合で練りこむことで、カーテンウォール製品としての性能を満たすコンクリート組成物を開発しました。炭素固定性を持つ同コンクリート部材を用いた場合の製造過程では、基本調合に比べ約3割程度のCO2削減が可能になります。
国内の主要水産物であるホタテ貝は今後も安定生産が見込まれます。これまで大量に廃棄されてきた貝殻を建築物に活用することにより、CO2削減への貢献とともに、食と技術が接続されることで、SDGs14番のゴール、「海の豊かさを守ろう」にも貢献できます。田村教授は今後、プレキャストコンクリートカーテンウォールへの実用化に向けて、コンクリートの長期的な耐久性や、貝殻砂が保有する付加価値を検証していきます。

■研究概要
研究名 :炭素固定性を有する海洋生物殻廃棄物を用いた
PCaコンクリート部材の開発
研究実施機関:高橋カーテンウォール工業株式会社、工学院大学
特許情報 :名称 セメント組成物
出願者 学校法人工学院大学、高橋カーテンウォール工業株式会社
発明者 田村 雅紀、佐々木 哲也、斉藤 敬志
出願番号 :特願2022-024231
参考 :高橋カーテンウォール工業株式会社
公式サイトhttps://t-cw.co.jp/feature/cn/
・炭素固定性を有する海洋生物殻廃棄物を用いた
プレキャストコンクリート部材の開発
・2021年度日本建築学会 関東支部研究報告集 その1~3
・2022年度日本建築学会 大会学術講演梗概集 その1~3

*1 プレキャストコンクリート:工場で生産して現場に運びこめるコンクリート製品のこと。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.