2023年1月18日 10:00
イカットの魅力とその背景にある島の人々の生活文化をたばこと塩の博物館で1月21日(土)~4月9日(日)開催
イカット防染用の括り紐をはじめ、ヤシ酒、たばこの巻紙、たばこ容器やキンマ容器、塩づくりや石灰用のカゴ、捕鯨の際の船の帆など、ヤシは暮らしのあらゆる場面で利用されています。
Photo.17 たばこ容器 ティモール島 左から 90×50/93×50/78×45mm ロンタールヤシの葉・紡績糸・布・ビーズ/編み 1980年頃
Photo.18 キンマ容器 ティモール島 108×136mm ロンタールヤシの葉・紡績糸・ビーズ・コイン/編み 1970年頃
第3部:インドネシア東部のさまざまなイカット
江上氏は、研究テーマのひとつである「巨石記念物」調査の一環として、1980年代後半から30年以上歩き続けたインドネシア東部の村々で、少しずつイカットを蒐集してきました。「巨石記念物」を残す調査地には、必ず島ごと、地域ごとに異なる染織物の文化がありました。ここでは江上氏が民族考古学調査を通じて、レンバタ島以外で出会い、蒐集してきた魅力的なイカットの中から一部をご紹介します。
【フローレス島やその東側諸島のイカット】
村や地域によって文様や色合いに特徴があります。
Photo.19 腰衣(婚資)