2023年1月18日 10:00
イカットの魅力とその背景にある島の人々の生活文化をたばこと塩の博物館で1月21日(土)~4月9日(日)開催
と、主食の農産物に加え染料となる藍や茜など“山の恵み”を持つ「山の民」の交易で生まれます。
この章では、イカットをはじめ、塩、石灰など交易品の制作工程、さらに最も重要な交易品であるクジラ肉を得るための伝統捕鯨、それらの交易品を物々交換する「山の民」との交易について、江上氏と小島氏による写真を用いて解説します。
Photo.05 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)
綿繰り機で綿の繊維を取り出す。
Photo.06 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)
紡錘で、糸に紡ぐ。歩きながら紡ぐ姿もよくみられる。
Photo.07 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)
染めずに文様にするところをヤシの葉で括り、防染する。
Photo.09 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)
括りをほどいた「絣糸」と、他の色糸を経糸にして後帯機で織る。
【製塩】
周辺地域での需要のほとんどを「海の民」の女性が作る塩でまかなうほか、クジラの獲れない時期の大切な交易品となります。
Photo.10 ラマレラ村の製塩のようす(撮影:江上幹幸)
海岸の岩の上にある、灰や石灰で区切られた浅い蒸発池で海水を濃縮する。