くらし情報『GSアライアンスが植物、農作物の成長を早める可能性のある量子ドットフィルムを開発』

2023年3月7日 11:00

GSアライアンスが植物、農作物の成長を早める可能性のある量子ドットフィルムを開発

一方で、量子ドットとは、0.5-9nmという超微粒子サイズの物質であり、量子化学、量子力学の法則に従う光学特性を示します。人為的に合成される物質であり、あまりにも小さく、数十から数千の分子からなる物質なので人工分子とも言われています。物質がこの大きさになると、電子のエネルギーはもはや連続ではなくなり、量子閉じ込め効果と呼ばれる物理的現象により、エネルギーレベルは離れて分離しています。

GSアライアンスにおいては、これまで種々の量子ドット、量子ドット複合材料を研究開発、合成してきており、この度、同社の岩林 弘久研究員、森 良平博士(工学)は、紫外線、短波長の青色光を赤色に変化させる量子ドットフィルムを開発しました。今回主に開発した量子ドットはCIS(CuInS2)/ZnS量子ドットです。この量子ドットはフィルムに塗布する前は水系であり、製造工程においても環境に優しい素材となっています。太陽光でもより多くの赤色の波長の光を利用できるので、植物、農作物の成長が加速することが期待できます。太陽光は一部紫外線を含んでおり、紫外線は人体に有害であり、その光を有効な赤色に変化させるので効果的です。

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