2023年5月1日 10:30
障がい者の伝福連携作品「江戸仕立て都うちわ千鳥型(千鳥うちわ)」 渋谷区役所にて展示紹介を開始
後継者不足の職人技を福祉につなぐ「伝統×福祉」の伝福連携活動を実践するクリエイティブ・シェルパは、障がいのある若者たちが職人技を身につけて制作した「江戸仕立て都うちわ千鳥型(千鳥うちわ)」の作品とパネルの展示紹介を、渋谷区役所(東京都渋谷区宇田川町1-1 本庁舎2階、障がい者福祉課)にて開始しました。
江戸仕立て都うちわ千鳥型(撮影:JAPAN MADE)
◆全国各地に職人的資質のある異才の若者たちがいます
日本が誇るべき職人技は、需要減と担い手の高齢化により衰退の一途を辿っています。コロナ禍の影響で「これ以上の維持継続は難しい」と、廃業を検討している伝統工芸職人が全国に4割いるというアンケート結果もあるほどです。継承されずに最後の職人がいなくなると、その技術は再現できなくなってしまいます。
一方で、こだわりが強く、集中力があり、細かい反復作業が得意な障がい特性のある若者たちが全国各地にいます。職人的資質に恵まれた彼ら彼女らは、コミュニケーションが苦手なため一般社会での就労が難しく、社会との接点を得ることも容易ではありません。
特別支援学校・特別支援学級などを卒業後、障害者施設に通所して軽作業などをしている方々も多くいらっしゃいますが、施設に通えなくなってしまう方もいます。