2023年4月26日 13:15
プロムジカ使節団 声楽アンサンブル 旗揚げ公演、としま区民センターにて6月16日開催
主催公演 ヘンデル≪メサイア≫
■作曲家の目指した響きに迫る
プロムジカ使節団の最も重要なコンセプトは、作品が作られた当時に使われていた楽器(オリジナル楽器)を用いて演奏することです。オリジナル楽器の奏法の研究は考古学にも共通する「推測の域を出ない」ものですが、作曲家の真理に迫る重要な作業であり、奏者の楽しみでもあります。
声楽においても、古楽の分野ではよりクリアな響きが求められます。ヴィブラートの用い方ひとつでも、表現の一部としてそれを効果的に使うためには繊細なコントロールが必要となります。そうした緻密なアプローチこそが、300年以上前の作曲家や楽曲を身近に感じることができる唯一の共通言語なのです。
アンサンブルのリハーサルでは、自由闊達な意見交換をする気風を大切にしています。演奏を通じ、作品に対するプロムジカ使節団なりの「考え」をお聴きくださる皆様にお届けできたらという想いを胸に、音楽と向き合っています。
オリジナル楽器(上段左から)チェンバロ、バロックオーボエ (下段左から)バロックヴァイオリン、ポジティフオルガン
■アカデミーとしての役割、多角的な活動も
Promusica Baroque Academyという英名称の通り、古楽の奏法や音楽史の研究機関、教育機関としても機能し、古楽愛好家のみならず専門家にも強い訴求力を持った団体となるべく活動しています。