スタジオジブリの映画監督・高畑勲の生まれ故郷「三重」で開催 「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」三重県総合博物館にて7月8日(土)開幕
(1963~65)でもいかんなく発揮されました。
劇場用長編初演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)においては、同僚とともに試みた集団制作の方法と、複雑な作品世界を構築していくプロセスに光を当て、なぜこの作品が日本のアニメーション史において画期的であったかを明らかにします。
第2章 日常生活のよろこび アニメーションの新たな表現領域を開拓
東映動画を去った高畑は、『アルプスの少女ハイジ』(1974)にはじまり、『母をたずねて三千里』(1976)、『赤毛のアン』(1979)という一連のTVの名作シリーズで新境地を切り拓きます。
毎週一話を完成させなければならない時間的な制約にもかかわらず表現上の工夫を凝らし、衣食住や自然との関わりといった日常生活を丹念に描写することで、一年間52話で達成できる生き生きとした人間ドラマを創造したのです。
宮崎駿、小田部羊一、近藤喜文、井岡雅宏、椋尾篁らとのチームワークを絵コンテ、レイアウト、背景画などによって検証し、高畑演出の秘密に迫ります。
(C)ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ
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