くらし情報『世界初※1、放射線増感剤が犬用医薬品として発売へ!』

2023年9月19日 11:00

世界初※1、放射線増感剤が犬用医薬品として発売へ!

開発の経緯、実用化までの長い道のり
1. 有効成分SQAPの発見
レブリチン(R)の有効成分SQAPの元となる天然物(ウニ、スギノリ)由来のSQMGとSQAGは札幌医科大学の佐原(現麻布大学)ら、東京理科大学の坂口、菅原らによって発見され(SQAPは、SQMGやSQAGを大量生産可能な形に人工合成したものである)、研究の結果、弱い制がん作用を持っていること、放射線照射との併用で放射線治療の効果を高めることが突き止められた。
SQAPは脂肪酸とグルコース(俗な表現をすると天ぷら油とブドウ糖)からなる極めて単純な構造であり、両方とも栄養成分である。正常細胞においては単なる栄養素として短時間で代謝され排出されるが、がん細胞においては24時間程度貯留する傾向があることがマウスを用いた試験で示された。画期的な発見であったことから、発見者3名を中心とした研究グループは、人用医薬品としての開発実用化を目指した。しかし、医薬品開発の手順は極めて複雑で時間を要する上、莫大な開発費用が必要という大きな障壁にぶつかった。開発実用化を複数の企業に打診したが、放射線増感剤というカテゴリーが医薬品に存在せずマーケットが不明という理由から参入企業は皆無であった。

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